映画「月」を観てきました。
私の率直な感想ですが、
人間は生み出す生き物で、本能的にいろんなものを生み出すのだと思いました。
そして、その生み出すということそのものが希望だとか、前向きな気持ちだとか、愛だとかを作るんだなと思いました。
自分の子に生産性があるから愛を注ぐわけではなく、その子が機能を備えてるから自分の子どもが愛おしいのではありません。
逆に、自分の子が生産性がなくても機能が不十分だとしても、可愛くて愛らしくて大切に感じます。
これは綺麗事ではなく、私は心からそう思ってます。だから、これは私にとっての事実です。
子どもを持たない人には分からない気持ちだと思います。
一方で、重たい障害の子を施設に入れて会いにも行かない親がいたこともまた事実なのだと思います。
もう一つ感じたことがあります。
例えば、チョコレートを作る工場では、必ず規格外の品物ができます。これは全体の何%かの確率で必ず生まれます。
たくさんのものを生み出すと言うことは、規格外も何割かできるものだと思っておかないといけないです。チョコレートを生産する人たちにとってはそれは織り込み済みの事実です。それに目を背けることはありません。当たり前のことだから。
もう少し、当然のこととして包摂して欲しい。
心がないだなんて。
その子の親にとってはその子に無償の愛があるじゃないですか。高畑淳子さんの演技がとっても上手で、慟哭のシーンでは涙がポロリと溢れました。