行政書士になるまでは、「何!?パソコンで文字打って10万円!?」と驚いていました。
現実を知って思ったのはほんとこれ、妥当です。
現実に感じているのは、文字に起こす、「明文化すると言うことは、事実という前提がないとできない。」
これにつきます。
「行政書士でしょ。やってちょうだい。」
でも、ゼロからの事実を私が作ることはできないです。
私だって、期待になるべくお応えしたいですけれど、さすがに私が0のものを100にすることはできません。
お客様が1を作ってくれたものを明文化して、さらにそれを見ていただいたら、そこからまた事実が生まれるというそう言う過程を辿ります。
長いものだと6ヶ月以上の時間をかけて、1からじっくりと1つの書類を完成させていくのです。
1つの書類といっても、一つが100ページ以上になることもあります。
読むだけでも大変な作業ですが、行政の職員さんたちはそれを一文字ずつチェックしてくれます。作る方も、検査する方も大変な仕事ですよね。
以前工場で仕事をしたことがあります。
製造部門と検品部門がそれぞれしっかり仕事をして、やっと一つの製品が仕上がるのを経験的に知っています。
まさにこれなんだなと思っています。
オーダーメイドなので、お客様には体を預けていただきます。
製造部門である行政書士は、お客様の採寸に、時間をかけて、ニーズにあったものを製品化します。
検査部門は行政機関です。行政機関のチェックを通らないものは返品ボックスに入れて戻されていきます。
こう言う流れを辿るのが行政書士の仕事です。
許可が出るまではソワソワソワソワしますけれど、行政書士業務とは手続きの代行なので、本来は手続きが終わればそれでいいんですけどね。なかなかそうは行きません。