結婚するのは身分事項として、個人に与えられる権利ですけど、
結婚した後の義務が多すぎると思います。
子供を学校に通わせる義務はこれは大切なことで、必要なことですけど、
そのために子どもたちが生活しやすい家を用意しなければならないわけです。これは義務として直接的に表面に表れていませんけど、たどり辿れば、そうなるのです。
家を用意するならば、固定資産税を納税する義務もあります。
駅から遠いところに、ゆとりある家を準備するならば、車が必要になります。車を持つためにはまた大きな義務を負います。
金銭的なこと以外で、子供を養育する義務は現代ではむかーしの日本とは比べ物にならないほどガチガチになっていると思います。子どもを躾のために殴ってはならないし、大きな声で怒ることもできません。これがたとえ子どものためであっても。
子どもが病気になれば、通院させなければなりません。これも義務です。通院させなかったら、虐待にあたる場合もあります。
時給で働く親たちが平日自由に休むことができるのならば結構なことですが、そういうことでもなさそうです。
私はここで愚痴を言いたいわけではありません。
結婚する権利を放棄する人たちが増えているのは、婚姻後の義務の多さにおそれをいだいているからだと思うのです。
少子化対策、人口減少対策について全国知事会では活発な意見交換がありましたし、私も興味深く聞きました。47名の知事の方々の聡明さにはとても感心しました。マクロな視点での意見交換はもちろんとても重要です。
私みたいな小市民のミクロな視点も必要であれば取り入れていただきたいなと思うのです。