ついに始まりました。

精神保健福祉士基幹研修Ⅰ。令和2年4月からまだかまだかと身構えていたので、私にとってはおよそ1年越しの初講義となりました。

今日の講義は導入の概論や「Y問題」と「宇都宮病院事件」でした。

Y問題とは、昭和の時代の話ですが、

とある浪人生のYさんが自分には何の病気もなかったと言っているにもかかわらず、長期間精神科に入院させられたと退院後に訴えたものでした。

オンライン講義では、講師の先生が、Yさんや担当の保健所の職員、警察官、精神保健福祉士などの当事者それぞれの立場をそれぞれの視点から話してくれていました。

Yさんはたしかに被害者であると思います。しかし、加害者がいないのが大きな問題でした。つまり、誰も法を侵していないというのが大事な部分だと思います。

法律の合間というのは常にあって、その時には被害者の人は誰にも訴えられないんだなと感じました。

Yさんの場合は、リベラル派の議員たちの手によって、問題を明るみにしてもらえたけれど、その他には問題として上げることのできないケースはたくさんあったんじゃないかなと思います。

宇都宮病院事件にしても、こういった沢山の問題を経て今の私たちが成り立っていると思うと、感慨深いものがあります。

これまでの基本的な概念や思い込みを転換させなくてはならないと感じることも多くて、

何歳になっても学ぶことは必要だなと感じます。

今回のオンライン研修は3時間構成(1コマ90分)で、あと180分残っています。

オンライン研修の良さは、ヘッドホンで聞くから、広い部屋のように音がボワッと広がらず、音の粒が拾えることで集中力が増して、全然眠くならないことですね。

明日は残りの2コマを受講するつもりです。