行政書士としての私なんてたかが知れてるのに、「先生」と呼んでいただけると、ちょこっと偉くなった勘違いをしてしまい、いけませんね。
ちゃんとした価値観を持ちたいと思ってます。
何度か取り上げていますが、私は社会福祉の考え方で特に気にいってるのがあります。
「今目の前で困っている人を助けるんだ。原因は問わない。」
医療分野で言えば、人工透析をしている人が、生活習慣の悪さでそうなってしまった場合に、その原因を咎めることもわかります。税金を注いでその人の人生を支えるのですから。
社会福祉の分野では、例えばゴミ屋敷問題が似た部分を持っています。
本人を施設などに数日お連れすると、はじめは家に戻りたいと訴えて来られても、
実際にご自宅までお連れしようとしても、戻らない理由をつけてきたりして、何となく家に行かなくなってきます。
ご本人も、よくなかったことはわかっていても、恒常性なんでしょうか。初めは戻りたい様子だったりして。
こういうことから、ご本人もやりたくてゴミ屋敷を作っていた訳ではないんじゃないかなと思うんです。
もがいて生きて来た結果、ゴミ屋敷を作ってしまったとか、人工透析が必要な身体になってしまった。そういうことなんじゃないかなと思います。将来の自分がゴミ屋敷を作らないとも、人工透析を必要としないとも言えません。
私だってあなただって誰だって、病気になるし、障害を持つかもしれません。
そんな時に「自己責任だ!」と切り離されてしまったら、辛すぎます。
困ってる人を見た時にはリセット。
この人の次の人生は今から始まるんだと切り替えて、サポートしていきたいなと思ってます。